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平成22年度第2学期単位認定試験
- 2011年01月29日
- 教育
単位認定試験はとっくに始まっていますが,オレは今日から参戦です.今学期は3科目の受験を予定しています.
- 大学と社会(’08)
- バイオサイエンスで豊かな暮らし(’08)
- 仕事・所得と資産選択(’08)
今回は試験勉強と題して,過去の試験問題を閲覧してきました.所属が東京文京なのに,北九州サテライトまで出向いてきました.静岡の磐田駅前教室にも行ったことがあるので,これで3カ所目です.何カ所巡ることができるでしょうか.
それはさておき,初日は大学と社会(’08)を受験してきました.5択が10問でした.ハッキリ言えば,持ち込み不可で10問しか出題されないのはキツイです.1問のウェイトが大きすぎます.で,解答時間は5分程度でした.しかし,問題の特質上,どんなに考えたって分かるものではないので,1回読んだらそれ以上,どうしようもないです.暗記物ですから,記憶からサルベージできなければ,何回読んだって情報量は増えません.ということで,やや諦め気味だったんですが,帰宅して答え合わせしたところ,見事に当確ラインを割ってます.試合終了のお知らせが聞こえてくる・・・.全入大学で初の単位不可が見えてきました.「入るは易し,出るは難し」.これが学習の場としてあるべき大学の姿だと思います.やべーぜ.
201101301424追記:
残りの2科目を受験してきました.バイオサイエンスはもっと勉強してから行くべきだったと思う.少なくともキーワードは抑えるべきだった.なんと言っても「真菌類」という定義が分からず,翻弄された.全25問で持ち込み可だったが,ポイントが抑えられてないので,索引から引くことしきりで,時間がやや足りなかった.しかも,持ち込み可であるのに,2,3問の解答に自信がないです.ダメ人間です.単位は取れたと思います.
引き続き,資産選択を受けました.オアシスです.持ち込み可で全15問.15章構成なので,概ね1章1問という構成.選択肢もテキスト順に並んでいるので,順繰りにテキストをペラペラめくるだけの簡単な確認作業です.ボクの理解が間違っていなければ,問9は出題ミスだと思う.誤っているものは1と3の2つであると思う.全年齢層失業率は4.1%で10代の失業率は9.4%なので,「全年齢層の失業率は10代の失業率よりも高い」は誤り.30~34歳の未婚率は男性47.7%であるので,「30歳~34歳の男性の未婚率は約6割である」も誤り.こっちも問題なく単位は取れると思います.
結局,自専攻の大学と社会だけがあぶないな・・・.
バイオサイエンスで豊かな暮らし(’08) 第15回
- 2011年01月23日
- 教育
辛かったバイオサイエンスも最終回です.第15回は「バイオサイエンスの新たな可能性」です.というか,最終回はまとめ回なので,それほど真新しいことはないです.
われわれが知っている微生物が全体のほんの数パーセントに過ぎない.真菌で95%,細菌に至っては99%が知られておらず,その秘めた可能性は期待されるところである.
これからの時代はオミックスなんだそうです.特にメタボロミックスが重要らしいです.また,これまで微生物といえば,地表面から採取されたものが主であったが,これからは海洋微生物の研究が進められていくだろうとのこと.
バイオサイエンスの応用は多岐にわたっているが,これからの持続可能な社会に向けて,化石燃料依存社会から循環型燃料依存社会へと移行されるべきである.そのために活躍するのが微生物であり,バイオサイエンスである.炭水化物,アルコール,ブタノールなどをエネルギーにした再利用可能なエネルギーがこれから注目されていくだろう.
というわけで,今学期に受講していた全ての講義を受講し終わった.バイオサイエンスは一般教養として聞くのであれば面白かったが,これで試験が行われるとなると気が重すぎる.ほとんど分かっていない.分かったことはなんだ?と聞かれても答えられないくらいに分かってない.唯一の救いは持ち込み可の試験であることだが,そうやって気を抜くとフルボッコにされるのは世の常である.これが全入大学の総合教育科目(専門科目ではない)だよ.なんつっても講師の先生が北大名誉教授と名大名誉教授だからね.贅沢な講義だぜ.みんなも生涯学習として放送大学を見ればいいのに!!
バイオサイエンスで豊かな暮らし(’08) 第14回
- 2011年01月23日
- 教育
第14回は「バイオサイエンスVI エコシステムの保全と環境浄化」です.なんとかあと1回まで漕ぎ着けました.
下水や排水の処理は古くから行われている技術である.それらは,好気処理及び嫌気処理として,既にある程度完成した技術である.しかし脱窒および脱リン技術に関してはまだまだ改良の余地がある.
発酵工場や食品工場のように資源か可能な有機物の多い汚水は,CODの濃度によって分別処理することの方が,資源リサイクルの考えからも得策である.排水処理の際に指標となる項目は上図の通りである.これらの意義は以下の通りである.
- BOD: 汚水中の還元物質が微生物の呼吸作用により酸化される際に消費する酸素量.
- COD: 有機物質を化学的に酸化するとき消費した酸化剤の量に相当する素量.
- TOC: 炭素を急速に燃焼させ,発生する二酸化炭素を赤外分光法で測定する.
- SS: 水中に浮遊する物質又は懸濁物質.
廃水処理に関与する微生物としては,上図のようなものがあげられる.バシルス!
バイオレメディエーションは生物,特に微生物のもつ化学物質の分解能力を利用して,環境中に放出された有害物質を分解,無害化する技術である.この技術には,汚染を修復するために適切な微生物を添加して行うバイオオーグメンテーションと汚染域に既に存在している微生物を適切な栄養源を与えることで増殖を促進し,その結果として修復を速やかに進めるバイオスティムレーションがある.
代表的な分解に関与するプラスミドは,上図の通りである.プラスミドという言葉はよく出てくるが,実は意味をしならない.ペプチドもしらない.
重金属は微生物を用いて回収することができる.ただし,上図は間違っている.教科書には正誤表が付くが,放送教材には正誤表が付かないので困る.というか,上図の場合はどこが間違っているかなんて明らかなので,別に構わないが,間違ってるなら間違ってるで,訂正くらい打って欲しい.
一般に微生物は,ばい菌と呼ばれ,常に病気と関連付けて考えられている.微生物のほとんどが無害か有用であることは理解されていない.今日は,抗菌グッズが流行して,あたかも無菌であることが非常によいことのように言われているが,これは自然な生物間平衡を考えるとひどく間違ったものと言えよう.このようなことによって,ヒトに本来あるべき免疫力の確保や自然生体防御系を見だしていると言えるかも知れない.ヒトの腸管には100種以上の菌が存在していると言われている.これらは有用なものも有害なものもある.例えば,有用な菌である乳酸菌群についても,年齢,食習慣などで大きく変化することが知られている.私の腸内も乱れているのであろう.
バイオサイエンスで豊かな暮らし(’08) 第13回
- 2011年01月21日
- 教育
第13回は「バイオサイエンスV 医薬品生産への応用」です.
これまでの抗生物質をはじめとする医薬品は,ほとんどが低分子化合物であり,それらの発見は偶然の所産であることも多かった.バイオテクノロジーの発展で,ヒトタンパク質を直接生産することを可能にした.バイオ医薬品を定義すると,本来ヒトにはわずかしかない薬理作用を持ったペプチド又はタンパク質を組換えDNA手法を用いて大量生産を図り,治療に供しようとするものである.
わが国で最初に市場に出たバイオ医薬品は1986年のヒト成長ホルモンである.ソマトスタチンは成長ホルモンの分泌を調節するホルモンである.これが初めて遺伝子操作によって大腸菌で作られたヒトポリペプチドである.
ソマトスタチンDNAの合成に際しての工夫が上図である.
インシュリンは膵臓のベータ細胞のつくるペプチドホルモンで,血糖降下作用があり,糖尿病の治療には必須の医薬品である.従来,インシュリン製剤は牛や豚の膵臓を原料としていたが,供給が不安定で,年々増加する糖尿病患者への供給が不足してきていた.また,ブタインシュリンはB鎖の30番目のアミノ酸がアラニンとなっているが,ヒトインシュリンはトレオニンである.この違いがアレルギーなどの強い副作用を起こしていた.ヒト型インシュリンは遺伝子組換え技術によって商品化されたバイオ医薬品の第1合であり,副作用の問題を完全に解決した.また,近年では飽和脂肪酸(ミリスチン酸)を付加して,体内での効果の持続性を高める改良もなされている.
ヒト成長ホルモン(HGH)は,わが国で最初に上市されたバイオ医薬品である.従来HGHは死体の脳下垂体から抽出する以外に製品化する方法がなかった.HGHの遺伝子の取得は,下垂体からのmRNAを介したcDNAと化学合成による遺伝子の組み合わせで行われた.
あとはよく分からないので図だけ.
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