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病気

とくダネ!のIBS特集が酷かった件

2010年12月2日のとくダネ!でIBSが特集されていたが,その番組作成の姿勢が酷かったので言及しておく.

番組の貢献

番組の貢献として,IBSを広く世に知らしめたことが挙げられる.IBSは過敏性腸症候群という病気であり,ストレスや緊張などにより,腹痛・下痢・便秘などを引き起こす病気である.IBSに関する情報はアステラス製薬のIBSネットを参照すると良い.身近なIBS患者の例を挙げると,ちびまる子ちゃんの山根くんが挙げられると思う.作中ではIBSなどの病名は触れられていないが,症状から考えてIBSである可能性は非常に高い.つまり,一般的な認識として「胃腸が弱い」程度に思われており,体質と思い込まれている面もある.そのような状況にあって,IBSという病気があることを社会に広く知らしめる行為は,価値があると思う.

問題点

番組ではいくつかの事実を伝えていた.

これらは事実であり,問題はない.しかし,その番組作成の姿勢が酷かった.

まず,男性よりも女性にIBS患者が多いのは事実である.番組では,女性を取材し,IBSを説明していた.これだけみれば問題はない.女性に多い病気なのだから,女性を取材するのに,なんら問題はない.

次に,イリボーという特効薬があることも事実である.イリボーはアステラス製薬が発売している下痢型IBS治療薬である.これはかなり効くらしく,私も処方されたことがある.ただし,私はIBSではなくIBD-UCだったので,効果は限定的で,副作用の方が強かった.それはそれとして,このイリボーの説明には男性患者が取材されていた.女性だけの病気ではないので,男性に取材することもあるでしょう.

最後に,IBSには下痢型だけではなく便秘型や混合型があるのも事実である.ここで再び女性を取材し,便秘型の説明をするとともに,腸の説明をしていた.便秘型は女性に多く,これも取材としては問題がないように思われる.

さて,一見すると問題がないような気がする.しかし,大問題がある.それは特効薬として紹介されていたイリボーは男性にしか処方できないことである.イリボーの添付文書には以下のように明記されている.

現時点で得られている臨床成績では、女性における本剤の有効性は認められず副作用発現率が高いことから、本剤を女性に対して投与しないこと。(「臨床成績」の項参照)

イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg

強調部分は筆者による強調である.つまり,イリボーがIBSの特効薬であることは間違いないと思われる(実際にかなりの効果が期待されるらしい)のだが,女性には使えない旨は番組中では触れられていなかった.そして,前後の文脈から,IBSは女性に多い病気として取り上げられており,当然ながら,イリボーは女性IBS患者にも有効であるかのような番組構成となっていた.

まとめ

つまり,番組の問題点を整理すると,以下のようになる.

  • イリボーがIBS全体に有効な特効薬であるかのような内容であった
  • イリボーが女性IBS患者に適用できない旨の説明はなかった
  • イリボーが下痢型IBS以外には適用されない旨の説明もなかった

以上のような説明が欠落しており,番組を見た視聴者は「イリボーでIBSにさよならー!」と勘違いする可能性が高い.しかし,これはとくダネ!の所為ではないかもしれない.何故なら,アステラス製薬のイリボー押し広告だった可能性がありそうだからだ.そうだとすれば,あの内容は納得できる.アステラス製薬はIBSにご執心のようで,CMを流したりしていたし,IBSネットもアステラス製薬のものである.別に,アステラス製薬が悪いとは思わないし,イリボーに効果が無いとも思わないけど,メディアとして放送する以上は,ちゃんと情報を発信して欲しいと思う.

まぁ,とくダネ!は情報プレゼンショーですから,報道番組じゃないので,どっちかっていうとバラエティのノリなんでしょうね.おもしろおかしくというとこなのでしょう.つまりまとめると,とくダネ!のような番組もあるので,テレビで言われているような内容は,どんなに真面目な内容だったとしても,疑って見て,鵜呑みにしないようにしましょうと言うことです.IBSのことはお医者さんまたは薬剤師におたずね下さい.というか,実際のIBS患者にお尋ね下さい.自分の病気のことはその人が1番よく知ってます.

UC闘病記~寛解期初の血液検査結果

先日,UCで通院しました.前回通院ではCF検査をしたので,血液検査は3ヶ月振りです.途中で何度か調子が不安定になっていますが,基本的に寛解期なので,血液検査の結果も改善が期待されるところです.

結果を見てみると,予想通り,ヘモグロビンとヘマトクリットが改善しており,正常値になっています.ヘモグロビンが11.0から14.4に回復,ヘマトクリットが35.6から43.8に回復しています.5,6,7は多少変わってますが,誤差の範囲で改善は見られません.喫緊の問題であった貧血は解消されたものと思われます.事実,貧血症状は全くないです.対して気になるのは,赤血球数で前回4.52から5.67に増加し,上限値を突破しました.これは次回要観察.

もう1つ気にかけなくてはならないのがCRPです.CRPは0.21から0.26に悪化していますが,誤差の範疇でしょう.数値上はCRPも異常値で,UCかどうかはわからないとしても炎症反応がでています.ただ,個人的な感覚でいえば,3月入院前検査でも0.33あったので,まぁ,こんなもんなのかなぁということで医者と納得しました.UCでのピークでは0.81まで上がっていたので,まぁこんなもんなら実感として調子悪くないし,良いんじゃないかと思っています.寛解期といえども絶好調にならないのは,この辺の数値が戻らないからなのかもしれませんが.ちなみに,2chのUCスレを見てるとCRPが10を平然と超える数値をたたき出している人がいて絶句する.オレなんて,ホントにUC初心者ですんません.

UC闘病記~寛解維持期2

発症からペンタサ減量開始までの経過はこちらペンタサ減量中の経過はこちら2回目のCF検査までの経過はこちら2回目のCF検査からの寛解維持期はこちら

特記なき場合は,体温・体重は朝の測定,ペンタサは4錠(2000mg)/日,便1回.

  • 11月17日 36.3度,66.2kg.
  • 11月18日 36.3度,66.2kg.ペン注44.2回.
  • 11月19日 36.6度,66.5kg.
  • 11月20日 36.7度,66.4kg.
  • 11月21日 計測機器なし.ペン注45.
  • 11月22日 36.9度,65.8kg.熱っぽい.
  • 11月23日 36.3度,66.6kg.便秘.
  • 11月24日 36.7度,67.0kg.ペン注46.昨日は食べすぎた.2回.
  • 11月25日 36.5度,66.6kg.外痔核が復活の兆し.
  • 11月26日 36.7度,67.0kg.やや良くない.
  • 11月27日 36.4度,67.0kg.ペン注47.夜1回.体重を調整しないと.
  • 11月28日 36.7度,66.5kg.便秘.
  • 11月29日 36.4度,66.1kg.
  • 11月30日 36.6度,66.5kg.ペン注48.
  • 12月1日 36.5度,66.7kg.
  • 12月2日 36.3度,66.9kg.
  • 12月3日 36.4度,67.1kg.食べ過ぎにつき,体重を調整したい.
  • 12月4日 36.7度,66.9kg.ペン注49.体重高止まりは元気な証拠か?
  • 12月5日 36.6度,66.5kg.便秘.なんかペン注の翌日は便秘になりやすい傾向のような….
  • 12月6日 36.5度,66.0kg.
  • 12月7日 36.7度,65.9kg.
  • 12月8日 36.7度,66.4kg.2回.ペン注50.微熱が続いている.
  • 12月9日 36.4度,66.4kg.便秘.
  • 12月10日 36.5度,66.4kg.
  • 12月11日 36.2度,66.6kg.ペン注51.
  • 12月12日 36.4度,66.8kg.
  • 12月13日 36.7度,66.2kg.
  • 12月14日 36.6度,66.3kg.
  • 12月15日 36.5度,66.5kg.2回,下痢.ペン注52.
  • 12月16日 36.8度,66.6kg.2回,軟便.熱っぽい.
  • 12月17日 36.6度,66.4kg.便秘.昨晩,薬を飲み忘れた.ペン注53(前倒し).
  • 12月18日 36.6度,65.8kg.2回.
  • 12月19日 36.6度,66.2kg.便秘.体温が高止まり気味.
  • 12月20日 36.5度,66.1kg.2回.
  • 12月21日 36.3度,66.6kg.2回,下痢気味.ペン注54.
  • 12月22日 36.5度,66.9kg.2回.
  • 12月23日 36.5度,66.5kg.
  • 12月24日 36.4度,66.3kg.ペン注55.要観察.
  • 12月25日 36.6度,66.2kg.
  • 12月26日 36.4度,67.2kg.体重計はいつもと違う,しかも服を着ての測定.しかも朝の薬を飲み忘れorz.
  • 12月27日 36.6度,66.8kg.
  • 12月28日 36.7度,計測し忘れ.ペン注56.
  • 12月29日 36.4度,67.2kg.朝の薬を飲み忘れ.
  • 12月30日 36.6度,67.0kg.
  • 12月31日 37.7度.ペン注57.完全に風邪を引いた.葛根湯で追い打ち.
  • 1月1日 38.0度,67.0kg.ガスが溜まり気味.
  • 1月2日 36.3度.便3回.ガスが溜まり気味.
  • 1月3日 37.0度.ペン注58.便2回.ガスが溜まり気味.
  • 1月4日 36.4度,66.6kg.年末からの発熱原因は不明.
  • 1月5日 36.7度,66.2kg.
  • 1月6日 36.5度,65.9kg.
  • 1月7日 36.7度,66.1kg.ペン注59.便秘.
  • 1月8日 36.4度,66.0kg.便秘.
  • 1月9日 36.6度,65.8kg.
  • 1月10日 36.8度,65.8kg.
  • 1月11日 36.6度,66.2kg.ペン注60.
  • 1月12日 36.5度,65.9kg.
  • 1月13日 36.5度,66.3kg.
  • 1月14日 36.6度,66.2kg.
  • 1月15日 36.6度,67.0kg.ペン注61.
  • 1月16日 36.8度,66.0kg.
  • 1月17日 36.3度,66.4kg.
  • 1月18日 36.2度,66.6kg.ペン注62.
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