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鍼,はじめました.

先日,整体体験をしてきたエントリーを書きましたが,その後も順調に調子が悪く,そろそろ首がもげて欲しいくらいに調子が悪くなり,吐き気も出てきたので,限界を感じつつありました.んで,今日も元気に(いや元気ないけど)勤務していたところ,首がもげるくらいに調子が悪かったので,急遽鍼灸院に行くことにしました.

鍼灸は初めてではないので,勝手は分かっていますが,過去の経験から善し悪しが色々あると思っているので,前評判を入念に調べました.

色々調べて,行くところは決めていたので,職場を出るなり電話して「首がもげます!今から行っていいですか?」(内容的にはあってる)と伝えて,速攻で向かいました.今回は初回ということで,色々見られながらの指圧マッサージと鍼を60分やられてきました.結果からいえば,疲れがたまりすぎて施術できません状態.主には首凝りで吐き気が出てくるくらいに調子が悪い.しかし!首だけじゃなくて,肩も腰も,あまつさえ背中もひどく,特に右肩胛骨下の筋肉がヤバイ凝ってるらしい.うん.間違いなく職業病だねw.で,凝りすぎて筋肉が張っているので,「この状態で施術しても力こぶを押しているようなものなので効果がないです(言われたまま)」とのことで,今日は全身の筋肉の緊張をほぐす施術をされました.

指圧マッサージは主に首を中心に,全身をほぐしました.鍼は指圧マッサージができなかった腰と背中を中心に打たれました.いやー鍼は何回やっても最初はドキドキだね.大して痛くないって分かってても緊張するぜ.でも,右足裏(腰のツボらしい)に打たれた鍼は痛かったぜ!すぐに抜いてもらいました.聞いた話によると,鍼を刺して痛かったらその部位が悪いとも限らないらしい.あまりに悪すぎるとツボが腫れてて刺されても感触がないんだそうで.鍼灸って難しい・・・.

そんなこんなで,施術されて少し楽になりましたが,根本的に解決してないので,まだまだ凝ってます.基本的に疲れがたまりすぎ.突発性難聴もUCもどう考えても心身的ストレスの絶頂で発症しているので,ストレスや疲れに弱い(溜りやすい)生き物なんですね.オレ,この職業はあってないんじゃねーの?心身疲労でどうにかなっちゃうんじゃないの?

で.ここから真面目な話.鍼灸でも必要と認められると保険適用になるのです.その手順としては,医者に同意書を書いてもらい,それを根拠に施術するようで,別にやましいことはないんです.しかし,よく考えると,通常は病院→鍼灸院という流れは予測されますが,鍼灸院→病院→鍼灸院という流れは何かしらの意思が働いているように感じられます.手続き上は問題ないですが.そんで,病院への紹介状(っていうか同意書にサインして欲しいなの書簡)を頂いたんですが,紹介先の病院が・・・.どことは明言しませんが,UC発症時に最初に通院した病院で,そこではクラリス,クラビットなどの抗菌剤を処方され,今の通院先へ紹介状を書いてもらった際も「どんな菌がいるか便検してもらってきて」と最後まで細菌性を期待して疑わない医者でした.ボクは言いたい.素人のオレでもクラビットが効かない時点で細菌性腸炎ではない何かであることを疑ったというのに!というわけで,なんだかきな臭い医者です.便利に使いますが,通常の通院はしたくない候補ナンバーワンですね.

3月に入り,12月からの年度末怒濤の忙しさは一段落するので,カラダメンテナンスに全力を尽くしたい所存であります.とりま,首の疲れは落としたいね.根本原因が絶てない以上,素晴らしい対処療法を見つけるしかないです.嫁が欲しいです.

UC初心者のためのFAQ

UC全大腸炎型中等症初回発作型のオレがUC初心者のためのFAQをまとめるよ!以前に似たようなエントリを書きましたが,今回の対象読者はUC初心者です.主に,発症から寛解導入までを対象にします.

基本的な治療方針

処方薬を医者の指示通りに飲んで下さい.程度によって処方薬が異なると思います.基本的には5-ASAやステロイドが使われると思います.5-ASAの具体的な処方薬名としては,ペンタサアサコールです.SASPのサラゾピリンという可能性もあります.それからペンタサ注腸が処方されるでしょう.ステロイドは処方されたことがないので分かりません.基本的には,これらの処方薬を指示通りに服用して,迅速に寛解期に移行して下さい.

食事制限

再燃時は寛解導入を最優先に考えるべきです.そのためには絶食も厭わない覚悟が必要です.腸の安静が重要になるので,低残渣,低刺激,低脂肪の食事に終始すると良いと思われます.私の場合は,本当に調子が悪かったときは,ポカリ(2倍希釈を含む)を4リットル,野菜ジュース1リットル,サプリメント(マルチミネラル,ビタミンA-D)などで生きてました.数日はこの程度でもなんてことはありません.ご存じのように,出るものがなければ,非常に楽です.食事は粥やうどんなどの低残渣を心がけました.症状が緩和してきてからは,普通の食事も取るようにしましたが,低脂肪として30g/日の制限を課していました.寛解期になれば,ほとんど問題なく何でも食べられるようになるはずですので,再燃時は治療に努めて下さい.

脱毛

UC患者は脱毛を訴えることが多いです.私も脱毛は相当気になりました.ペンタサの副作用に脱毛がありますが,恐らくは副作用による脱毛ではありません.単純に栄養吸収がままならず,毛根がやせ細って抜けているだけです.ですので,寛解期になって栄養摂取がまともにできるようになれば,脱毛は落ち着いてきます.ただし,抜けた分が戻るかどうかは・・・ご自分とご相談下さい.

ケア

ケアして下さい.清潔さ重要です.ウォシュレット最高です.トイレの神様です.便間隔が短くなるので,長時間便座に座りっぱなしになる可能性が高いですが,うっかりすると平然と痔になりますので,十分に注意して下さい.まぁ,この病気において痔は回避困難なので,諦めて下さい.治療薬は早いうちにもらって下さい.2週間程度でなんとかなります.

寛解期になったら

人によるので一概にはいえませんが,寛解期になれば比較的自由です.食事制限は必要ないです.してもいいですけど.私の場合は,深酒をしなければ飲酒できますし,食べ過ぎなければ何でも食べられるような気がします.ただし,カレーと辛いものは怪しいです.寛解維持のために,αリノレン酸とか,COQ10とか,ミルミルSとか,色々試してみましたが,どれも効果が今ひとつでした.ミルミルSがマシな気がしますが,普通には手に入らないし,高いので,適当なヨーグルトを食べてれば良いんじゃないかっていう結論に落ち着きました.

寛解期の食事についてはIBDニュースVol.46が参考になります.要点を抜粋すると以下のような感じです.

  • 暴飲暴食,脂っこい食事,香辛料,極端に熱いもの,冷たいものを控える
  • 経験上,下痢,腹痛,腹部膨満などが生じた食品を控える
  • プロバイオティクス,プレバイオティクスを積極的に摂取する
  • オリゴ糖,食物繊維の摂取を心がける
  • 高食物繊維食(15-20g/日)を心がける

高食物繊維食というのは,自分の知識からは逆かと思っていたので,新しい知見です.これから試してみたいと思います.

関連する情報

とくダネ!のIBS特集が酷かった件

2010年12月2日のとくダネ!でIBSが特集されていたが,その番組作成の姿勢が酷かったので言及しておく.

番組の貢献

番組の貢献として,IBSを広く世に知らしめたことが挙げられる.IBSは過敏性腸症候群という病気であり,ストレスや緊張などにより,腹痛・下痢・便秘などを引き起こす病気である.IBSに関する情報はアステラス製薬のIBSネットを参照すると良い.身近なIBS患者の例を挙げると,ちびまる子ちゃんの山根くんが挙げられると思う.作中ではIBSなどの病名は触れられていないが,症状から考えてIBSである可能性は非常に高い.つまり,一般的な認識として「胃腸が弱い」程度に思われており,体質と思い込まれている面もある.そのような状況にあって,IBSという病気があることを社会に広く知らしめる行為は,価値があると思う.

問題点

番組ではいくつかの事実を伝えていた.

これらは事実であり,問題はない.しかし,その番組作成の姿勢が酷かった.

まず,男性よりも女性にIBS患者が多いのは事実である.番組では,女性を取材し,IBSを説明していた.これだけみれば問題はない.女性に多い病気なのだから,女性を取材するのに,なんら問題はない.

次に,イリボーという特効薬があることも事実である.イリボーはアステラス製薬が発売している下痢型IBS治療薬である.これはかなり効くらしく,私も処方されたことがある.ただし,私はIBSではなくIBD-UCだったので,効果は限定的で,副作用の方が強かった.それはそれとして,このイリボーの説明には男性患者が取材されていた.女性だけの病気ではないので,男性に取材することもあるでしょう.

最後に,IBSには下痢型だけではなく便秘型や混合型があるのも事実である.ここで再び女性を取材し,便秘型の説明をするとともに,腸の説明をしていた.便秘型は女性に多く,これも取材としては問題がないように思われる.

さて,一見すると問題がないような気がする.しかし,大問題がある.それは特効薬として紹介されていたイリボーは男性にしか処方できないことである.イリボーの添付文書には以下のように明記されている.

現時点で得られている臨床成績では、女性における本剤の有効性は認められず副作用発現率が高いことから、本剤を女性に対して投与しないこと。(「臨床成績」の項参照)

イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg

強調部分は筆者による強調である.つまり,イリボーがIBSの特効薬であることは間違いないと思われる(実際にかなりの効果が期待されるらしい)のだが,女性には使えない旨は番組中では触れられていなかった.そして,前後の文脈から,IBSは女性に多い病気として取り上げられており,当然ながら,イリボーは女性IBS患者にも有効であるかのような番組構成となっていた.

まとめ

つまり,番組の問題点を整理すると,以下のようになる.

  • イリボーがIBS全体に有効な特効薬であるかのような内容であった
  • イリボーが女性IBS患者に適用できない旨の説明はなかった
  • イリボーが下痢型IBS以外には適用されない旨の説明もなかった

以上のような説明が欠落しており,番組を見た視聴者は「イリボーでIBSにさよならー!」と勘違いする可能性が高い.しかし,これはとくダネ!の所為ではないかもしれない.何故なら,アステラス製薬のイリボー押し広告だった可能性がありそうだからだ.そうだとすれば,あの内容は納得できる.アステラス製薬はIBSにご執心のようで,CMを流したりしていたし,IBSネットもアステラス製薬のものである.別に,アステラス製薬が悪いとは思わないし,イリボーに効果が無いとも思わないけど,メディアとして放送する以上は,ちゃんと情報を発信して欲しいと思う.

まぁ,とくダネ!は情報プレゼンショーですから,報道番組じゃないので,どっちかっていうとバラエティのノリなんでしょうね.おもしろおかしくというとこなのでしょう.つまりまとめると,とくダネ!のような番組もあるので,テレビで言われているような内容は,どんなに真面目な内容だったとしても,疑って見て,鵜呑みにしないようにしましょうと言うことです.IBSのことはお医者さんまたは薬剤師におたずね下さい.というか,実際のIBS患者にお尋ね下さい.自分の病気のことはその人が1番よく知ってます.

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