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UC対策として良かれと思ってやったこと・その結果

UCの治療は基本的に処方薬によって行われますが,色々な民間療法もあり,藁にもすがる思いなので,色々と試してます.ということで,試してみたこととその結果をあげていきたいと思います.

脂質摂取制限

主にはCD向けですが,脂質の摂取を30g/日に制限してみました.実施期間は活動期~寛解導入期です.やってみると分かりますが,30g/日に制限しても案外普通に食事はできます.ただし,コンビニ弁当や外食が入ってくるとかなり厳しくなります.活動期はぐったりしながら勤務していたので,どうしても昼飯は外食になりがちでしたが,毎回悩んだ挙げ句にそばかうどんでした.基本的に,3食全部自分で調理するなら,工夫しながら脂質摂取制限は可能だと思います.外食が混じると厳しいです.効果は間違いなくあり,快腸です.しかしながら,餃子が食べたくなるのでストレスとの兼ね合いになります.UCはCDとは患部が違うので,脂質摂取制限を積極的に導入する必要性はないかもしれません.

低残渣食

大腸を活動させないことを主眼に,小腸で吸収できるものを主として低残渣を目指します.実施期間は活動期~寛解導入期です.主に食べていたものとしては,うどん,おかゆです.おかゆが飽きると見せかけて,案外飽きなかったです.梅粥とか中華粥とか色々とバリエーションつけると,なかなか楽しいです.そういえば,入院食は最後までおかゆだったなぁ・・・.で,効果のほどですが,これも間違いないです.効果は絶大だ!大腸に活動させずに,治療に専念するのは,入院中の治療と同じだと思うので,基本的に効果的です.しかしながら,寛解導入してしまえば,別に気にしなくて良いんじゃないかと思います.CDじゃないし.

高食物繊維食

IBDニュースvol.46に載っていたのですが,高食物繊維食が良いんだそうです.15-20g/日の食物繊維を摂取すると良いらしいです.まだ試していません.一般的に,食物繊維は便通を良くする≒緩くなるなので,UC的には好ましくないと思っていましたが,そうでもないようなので,そのうちに試してみます.紹介だけ.

αリノレン酸

αリノレン酸が良いと聞いたので,シソの実油を導入してみました.実施期間は寛解維持期です.

結論から言おうか.ダメだこりゃ.単にαリノレン酸が良いのではなく,アマニ油&EPAが良いのかもしれません.

どうダメだったかといえば,便が緩くなります.しかも,腸が全体的に重い感じです.何回か安定してるところを見計らって飲んでみたんですが,いずれも2,3日で調子が悪くなるので,合ってないと思います.個人差があると思うので,大丈夫な人もいるかと思いますが,私には合いませんでした.

ミルミル/ミルミルS

ミルミルといえば,ヤクルトがUC患者に放つ希望の光,B. ブレーベ・ヤクルト株配合です.ミルミルは3本で283円(近くのスーパー価格),ミルミルSは14本で2000円くらいだった気がします.実施期間は活動期~寛解導入期です.結論から言おうか.いまいち.決して悪くはないです.寛解維持に効果があるのかもしれませんが,特段に効いている実感はないです.繰り返しますが,決して悪くはないので,プラセボ効果も含めて飲み続けることに意味があるのかもしれません.個人的には,ミルミルよりもミルミルSの方があってる気がしました.どっちにしても,結構高いのでコスト対効果で考えると良いと思います.

プロバイオティクス/プレバイオティクス

目指せ腸内細菌正常化!普通のヨーグルトよりは機能性ヨーグルト!ということで,プロバイオティクス/プレバイオティクスです.たまに食べますが,積極的に摂取していません.これも悪くはないです.効果は実感できません.そもそも,ラックビーでビフィズス菌は大量摂取(6g/日)しているので,どうだって良いんじゃないかと思ってます.ヨーグルトは美味しいものを食べれば良いんじゃないかと思います.

ポケットドルツ EW-DS11

発売前から注目を集めていて,発売するも品切れ続出でなかなか手に入らなかったポケットドルツ.最近は潤沢に流通しているようで,手に入りやすくなっています.というわけで,3本目のポケットドルツを購入したので,レビューしてみたいと思います.なんで3本目かって?1本目は母の日に母に,2本目は父の日に父に送って,いよいよ自分用の3本目です.まとめて買えよと自分に言いたい.

大きさ

マスカラに例えられていますが,まさにそんな感じです.重さも45gで電動歯ブラシとはとても思えません.ポケットやポーチにすっと入れられる大きさなので,持ち運びに苦労することはなさそうです.実に優等生です.

動作音

動作音は51dbとのことです.これが実際に使ってみるとかなり静かです.電動歯ブラシ特有の音がしますが,今まで使っていた電動歯ブラシに比べて,圧倒的に静かです.事実,両親も使っているのですが,リビングで歯を磨いていても気がつかないくらいです.これは良くできていると思います.

磨き具合

初めて電動歯ブラシを使う人は良いかもしれませんが,電動歯ブラシ経験者には物足りなさが残ると思います.力強さがないです.磨かれている感に乏しいです.事実,取説には以下のように書かれています.

手磨きするように,ハブラシを動かして磨きます.ハブラシを歯にあてるだけでは十分に歯垢を除去できませんので,ハブラシを動かして使用いただくことをおすすめします.

通常の歯磨きと同じようにはやらなくて良いと思いますが,通常の電動歯ブラシの磨き方とは少し違います.しかし,入念に磨けば,通常の電動歯ブラシで磨いたのと同じように磨けます.やはり,どうしてもパワフルさに欠けています.持ち歩ける電動歯ブラシなので,その部分は妥協すべきかもしれません.

また,ヘッド部分は小ぶりのようで,奥歯の奥が磨きやすいです.くまなく磨けるので,このような小型ヘッドは歓迎できます.個人的な要望をいえば,持ち手の部分が短い気がします.キャップを持ち手に継ぎ足せるような構造になっていると,ボクには使い勝手が良いように思いました.

電池の持ち

単4を1本使います.動作時間は180分とのことです.私の使い方では1ヶ月持つかどうかというところでしょうか.それでも乾電池1本,しかも単4の割には長持ちに感じます.実は今までもナショナルの電動歯ブラシを使っていて,そちらは据え置き型で常に無接点充電されています.ハッキリ言って,そんなに充電しっぱなしにする必要があるのか,どうなんか?と思っていたので,やっぱりそうなのかというところです.充電式ではなく,電池式を採用しているので,電池が無くなっても,すぐに手に入るので便利です.充電式は充電されるまで使えない不便さがあるので,電池交換で対応できるのは便利だと思います.

まとめ

電動歯ブラシのイメージを一新する新星です.電動歯ブラシを携帯するという新しい利用シーンを提供されます.これ1本あれば,自宅でも旅先でも電動歯ブラシが使えるので,オーラルケアも万全です.電動歯ブラシを初めて導入しようと思う方には,間違いなくオススメです!現在使っている電動歯ブラシに,持ち歩き用を買いたそうと思っている方にもオススメです.現在使っている電動歯ブラシのリプレースに検討している方は,不満が残る可能性があります.

とくダネ!のIBS特集が酷かった件

2010年12月2日のとくダネ!でIBSが特集されていたが,その番組作成の姿勢が酷かったので言及しておく.

番組の貢献

番組の貢献として,IBSを広く世に知らしめたことが挙げられる.IBSは過敏性腸症候群という病気であり,ストレスや緊張などにより,腹痛・下痢・便秘などを引き起こす病気である.IBSに関する情報はアステラス製薬のIBSネットを参照すると良い.身近なIBS患者の例を挙げると,ちびまる子ちゃんの山根くんが挙げられると思う.作中ではIBSなどの病名は触れられていないが,症状から考えてIBSである可能性は非常に高い.つまり,一般的な認識として「胃腸が弱い」程度に思われており,体質と思い込まれている面もある.そのような状況にあって,IBSという病気があることを社会に広く知らしめる行為は,価値があると思う.

問題点

番組ではいくつかの事実を伝えていた.

これらは事実であり,問題はない.しかし,その番組作成の姿勢が酷かった.

まず,男性よりも女性にIBS患者が多いのは事実である.番組では,女性を取材し,IBSを説明していた.これだけみれば問題はない.女性に多い病気なのだから,女性を取材するのに,なんら問題はない.

次に,イリボーという特効薬があることも事実である.イリボーはアステラス製薬が発売している下痢型IBS治療薬である.これはかなり効くらしく,私も処方されたことがある.ただし,私はIBSではなくIBD-UCだったので,効果は限定的で,副作用の方が強かった.それはそれとして,このイリボーの説明には男性患者が取材されていた.女性だけの病気ではないので,男性に取材することもあるでしょう.

最後に,IBSには下痢型だけではなく便秘型や混合型があるのも事実である.ここで再び女性を取材し,便秘型の説明をするとともに,腸の説明をしていた.便秘型は女性に多く,これも取材としては問題がないように思われる.

さて,一見すると問題がないような気がする.しかし,大問題がある.それは特効薬として紹介されていたイリボーは男性にしか処方できないことである.イリボーの添付文書には以下のように明記されている.

現時点で得られている臨床成績では、女性における本剤の有効性は認められず副作用発現率が高いことから、本剤を女性に対して投与しないこと。(「臨床成績」の項参照)

イリボー錠2.5μg/ イリボー錠5μg

強調部分は筆者による強調である.つまり,イリボーがIBSの特効薬であることは間違いないと思われる(実際にかなりの効果が期待されるらしい)のだが,女性には使えない旨は番組中では触れられていなかった.そして,前後の文脈から,IBSは女性に多い病気として取り上げられており,当然ながら,イリボーは女性IBS患者にも有効であるかのような番組構成となっていた.

まとめ

つまり,番組の問題点を整理すると,以下のようになる.

  • イリボーがIBS全体に有効な特効薬であるかのような内容であった
  • イリボーが女性IBS患者に適用できない旨の説明はなかった
  • イリボーが下痢型IBS以外には適用されない旨の説明もなかった

以上のような説明が欠落しており,番組を見た視聴者は「イリボーでIBSにさよならー!」と勘違いする可能性が高い.しかし,これはとくダネ!の所為ではないかもしれない.何故なら,アステラス製薬のイリボー押し広告だった可能性がありそうだからだ.そうだとすれば,あの内容は納得できる.アステラス製薬はIBSにご執心のようで,CMを流したりしていたし,IBSネットもアステラス製薬のものである.別に,アステラス製薬が悪いとは思わないし,イリボーに効果が無いとも思わないけど,メディアとして放送する以上は,ちゃんと情報を発信して欲しいと思う.

まぁ,とくダネ!は情報プレゼンショーですから,報道番組じゃないので,どっちかっていうとバラエティのノリなんでしょうね.おもしろおかしくというとこなのでしょう.つまりまとめると,とくダネ!のような番組もあるので,テレビで言われているような内容は,どんなに真面目な内容だったとしても,疑って見て,鵜呑みにしないようにしましょうと言うことです.IBSのことはお医者さんまたは薬剤師におたずね下さい.というか,実際のIBS患者にお尋ね下さい.自分の病気のことはその人が1番よく知ってます.

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