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大学と社会(’08) 第14回

  • 投稿: 2011年01月07日 14:56
  • 更新: 2011年01月07日 14:56
  • 教育

第14回は「大学と社会貢献」です.

大学の社会貢献は,学内に集積された資源の開放,つまり大学開放という方法によって行われる.日本の大学が実施している大学開放には,正課教育の開放,機能的開放,人材提供事業,施設開放,産学官連携(受託,共同研究)のおよそ5種がある.

機能的開放の代表的なものに大学公開講座があり,1995年に500校を突破し,いまや全国の国公私立大学のほぼ9割が実施している.

大学開放事業を推進するにあたり,担当する大学教員はどう考えているのだろうか?

上表によれば,生きがいを感じているのは研究活動が最も多く,ついで教育活動である.対して,開放事業に生きがいを感じているのは3割に満たない.

研究,教育,大学開放の3種の活動の相関関係を調べたのが上表である.研究活動と教育活動,教育活動と大学開放事業には,有意な相関が認められた.つまり,大学開放事業は教育活動と互いに影響し合う関係にあるものの,研究活動とはむしろ疎遠な関係にある.

強調部分は私による強調である.

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