Home > 教育 > 仕事・所得と資産選択(’08) 第7回

仕事・所得と資産選択(’08) 第7回

  • 投稿: 2010年11月28日 20:09
  • 更新: 2010年11月28日 20:09
  • 教育

第7回は「若い人の仕事と生活設計」です.

失業率は全年齢層では4.1%であるが,15~19歳は9.4%,20~24歳は7.7%と若年層の失業率は高い.対して就職率は,高卒者93.9%,大卒者96.3%である(2006年).しかし,大学新卒者の就職率は1990年に81%であったが,2005年には男性56.6%,女性64.1%にまで減少している.正社員として採用された割合は,大卒66.7%,高卒40.4%と減少している.一方,パート・アルバイトとして採用された割合は,大卒19.4%,高卒25.9%にものぼり,近年増加傾向である.転職率は男女・年齢別に見ると,男女とも15~24歳の若い世代で転職者の比率が最も高い.男性のパートアルバイトの転職率が13.2%と最も高く,続いて女性のパート・アルバイトの転職率が10.9%である(2005年).男女とも正社員の転職率は3.5%~4.3%と低い.転職は巷でいわれているほど容易なことではないことが分かる.

正社員の平均月給は31万8800円であるが,派遣などの非正社員は19万1000円と差が大きい.60歳までの退職金を除いた生涯賃金総額を比較すると,正社員は約2億3500万円,非正社員1億3500万円とその差は1億円にものぼる.女性の場合も正社員が1億6300万円,非正社員が9800万円と格差が生じている(2006年).

失業する前,1年間に6ヶ月間以上,雇用保険に加入している人が職を失い,再就職する意思があるのに働き口が見つからない場合,ハローワークで手続きすると失業給付が受給できる(第6回を参照).

Home > 教育 > 仕事・所得と資産選択(’08) 第7回

Return to page top