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仕事・所得と資産選択(’08) 第4回

  • 投稿: 2010年11月25日 00:02
  • 更新: 2010年11月25日 00:02
  • 教育

第4回は「家計収支と家計簿の活用」です.

収入は実収入,実収入以外の収入,繰入金の3つからなっており,収入総額と呼ばれる.実収入はさらに経常収入と特別収入に分かれている.実収入以外の収入には貯蓄引出しと借入金がある.支出も実支出,実支出以外の支出,繰越金の3つからなっている.この3つを合わせた金額を支出総額と呼んでおり,収入総額と支出総額はイコールの関係になる.実支出は消費支出と非消費支出からなる.消費支出には5大費目分類と10大費目分類があるが,一般的に10大費目分類が用いられている.非消費支出は税金や社会保険料等である.実支出以外の支出は,預貯金や借金の返済などである.

黒字とは,実収入から税金や社会保険料である非消費支出を引いた可処分所得と実支出との差額である.この金額がマイナスになると赤字である.

家計分析では弾力性という概念を用いて,必需品と贅沢品を決めている.収入あるいは消費の増え方に対して,それぞれの費目の増え方がどの程度であるか,その支出弾力性を測るもので,弾力性係数ηで示す.弾力性係数が1以下の費目を必需品,1以上の費目を贅沢品,マイナスの費目を下級品という.表4-2によれば,男子用下着類が必需品である一方,婦人用下着類は贅沢品である.また,たばこは下級品である反面,酒類は必需品止まりである.なにかしっくりこないですね.

昔と今とどれほど生活水準が変化したのかを分析する方法として,消費者物価指数を用いた消費水準の測定がある.消費者物価指数で消費支出金額を割ることによって,消費支出金額は比較可能となるので,このような数値を消費水準指数と呼んでいる.物価指数は毎月26日を含む週の金曜日の午前8時に公表されている.まさに今週ですね.

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