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放送大学
認定心理士を取得するための道
- 2013年02月16日
- 教育
放送大学で認定心理士を取得するための試みです.平成24年度第2学期の結果をもって,修得単位が揃ったので,申請準備を始めました.
申請書類
申請にあたっては,放送大学の星先生のページをよく読んで,放送大学の認定心理士資格取得の手引きをよく読んで,さらに認定心理士の申請書類を手に入れましょう.主に問題になるのは様式3 心理学関係科目修得単位表です.資格取得の手引きを読みながら準備しましょう.私はAcrobatを使って以下のように作成しました.利用してもらって構いませんが,サポートはしません.
この書類は指導教員の署名を頂くために,単位取得を確認した2月16日に大学へ郵送しました.
それからb領域とc領域のシラバスが必要になるので,放送科目はここから手に入れましょう.面接授業はここから手に入るかもしれません.手に入らない場合は,窓口に相談しましょう.
3月10日に返送されてきました.修正は軽微で,g領域がf領域にはみ出しているので,g領域であることを太線などで明確に示しなさいとのこと.それから,齋藤高雅先生の漢字を間違えていたので修正しました.上記の様式3は修正済みです.
すぐに,審査料1万円を払込,成績証明書を取得しに行ったところ,休みでした・・・.仕方がないので,翌3月12日に成績・単位修得証明書を取得し,日本心理学会に送りました.3月14日に申請書類受領書が届きました.同封の葉書はこれに使われるのか・・・.審査結果はどうするんだろう?
4月13日に行われた認定委員会の審査結果が4月20日に以下の通り通知されました.
翌21日に認定料3万円を振り込みました.早くこいこい認定証♪
5月3日に宅急便にて認定証が届きました.これにて,認定心理士を取得する活動は終わります.
修得単位
全体で36単位以上が必要.
基礎科目
a,b,c各領域から4単位以上(c領域は3単位以上),かつ基礎科目全体で12単位以上が必要.
a領域
- 2単位 心理学概論(’12)(平成24年度第2学期)
- 2単位 教育心理学概論(’09)(平成24年度第2学期)
- 1単位 心理学史(’10)(平成24年度第1学期)
b領域
- 2単位 心理学研究法(’08)(平成24年度第1学期)
- 2単位 心理統計法(’11)(平成24年度第2学期)
c領域
- 1単位 心理学実験1(平成24年度第1学期)
- 1単位 心理学実験2(平成23年度第2学期)
- 1単位 心理学実験3(平成24年度第1学期)
選択領域
5領域から合計16単位以上.5領域中3領域以上から単位修得すること.1つの領域からは4単位以上を修得し,そのうち最低2単位は基本主題科目(2単位)でなくてはならない.
d領域
- 2単位 記憶の心理学(’08)(平成23年度第1学期)
- 2単位 認知科学の展開(’08)(平成23年度第2学期)
e領域
- なし
f領域
- 2単位 授業研究と学習過程(’10)(平成24年度第1学期)
- 2単位 発達心理学概論(’11)(平成24年度第1学期)
g領域
- 2単位 保育カウンセリング(’08)(平成24年度第1学期)
- 2単位 心の健康と病理(’08)(平成23年度第2学期)
- 2単位 心理カウンセリング序説(’09)(平成22年度第1学期)
- 2単位 思春期・青年期の心理臨床(’09)(平成23年度第1学期)
- 2単位 スクールカウンセリング(’10)(平成22年度第1学期)
- 2単位 心理臨床とイメージ(’10)(平成23年度第1学期)
h領域
- 2単位 交通心理学(’12)(平成24年度第2学期)
その他 i領域
- 2単位 こころとからだ(’07)(平成23年度第2学期)
平成24年度第2学期の成績
- 2013年02月16日
- 教育
平成24年度第2学期単位認定試験
- 2013年01月31日
- 教育
事後報告ですが,単位認定試験を受けてきました.今学期は以下4科目を受験しました.
- 心理学概論(’12)
- 交通心理学(’12)
- 教育心理学概論(’09)
- 心理統計法(’11)
今期は緑科目2つとオレンジ科目2つです.バランス良いです.しかも,緑科目が持込不可で,オレンジ科目が持込可というわかりやすい状況です.
どの科目も概ね問題はなかったんですが,持込可の科目はちょっとどうかと思いました.交通心理学は通信指導・自習型問題と全く同じ問題が出題されていました.持込可の試験なんですから,そんな出題は意味がないですよね.間違い探しじゃあるまいし.心理統計法は検定式を用いて計算する問題が出題されるのですが,その検定式が問題中に書かれていました.これでは持込可にしなくても解けてしまうので,持込可の試験である必要性がわかりません.
というように,ちょっとどうかと思う試験でした.十分に合格点をとっていると思うので,認定心理士が申請できるようになるはずです.卒業まではあと9単位かな?頑張れば平成25年度第1学期で卒業できそうですが,ここは焦らずじっくりと2学期での卒業を目指します.あと一息です.がんばる!
学級経営と学級崩壊
- 2012年10月07日
- 教育
今学期受講している心理学概論(’12)の第2回「教育についての心理学」から学級経営と学級崩壊について,書いてみたいと思います.
QU (Questionnaire Utilities)
QUは早稲田大学の河村茂雄先生が開発した学級集団の状態を把握するための心理検査である.
上記のような40の質問項目に対して,「いつもそうである」「ときどきそうである」「どっちともいえない」「あまりそういうことはない」「ぜんぜんそういうことはない」の5件法で回答してもらう.この結果をプロットして,学級集団を分析する.
横軸はルールであり,最低限の行動様式が整っているかどうかを示す.ルールとは,先生に言われなくても,準備しよう,片付けしよう,などのルールが共有されていることをいう.縦軸はリレーションであり,友達同士の仲のいい親和的な人間関係を示す.子どもたちが和気藹々と勉強していくには,ルールとリレーションの両方が成立していることが必要となる.
学級崩壊
学級崩壊は以下の2つが起きている状態である.
- 集団での学校教育が成立しない状態
- 子ども同士が傷付け合ってしまう状態
学級崩壊は急に起きるのではなく,だんだんと起きる.学級の崩れ方は2種類ある.
- 管理型
- なれあい型
管理型の学級崩壊
管理型は厳しい先生の学級で起こる.先生の指導の下で,ルールを決めて,クラスをまとめていく.このような学級では,子どもたちのルールは整い,先生がいるときはルールに従ってよくまとまる.しかし,先生がいなくなるとバラバラになる.最近は厳しい先生への反発心を持って,崩れていく傾向があり,90年代までに多かったパターンである.
なれあい型の学級崩壊
それまでの管理型による厳しさでまとめる芽球経営が良くないとの批判から,子どもを個に沿ってサポートしていく,生徒・児童一人ひとりと先生が友達のような関係をとりながら,ふんわりとまとめていくような学級経営が増加した.2000年前後に増えてきたのは,このようななれあい型の学級集団である.これらの学級では,先生と子どもの人間関係はほどほどだが,集団生活を送るための最低限のルールが共有化されない.そのため,全体行動における人間関係に軋轢が起きる.これは,信号がない道路を走るようなものである.
学級崩壊の始まり
学級崩壊は管理型・なれあい型の学級が崩れていくことで起こる.上記図2および図3の状態から,悪化すると図4の状態へと進む.
この状態になると,先生は左下の生徒・児童に対して,個別対応に追われるようになる.しかし,実際は個別の問題だけではなく,学級全体が問題を抱えており,全体の崩壊が進む.結果として,図5のような学級崩壊状態になる.
このような状態から立て直すことは難しいので,管理型・なれあい型に類型された段階で,満足型に移行できるように対策するのが,良い.なお,このような類型はいじめや学力にも影響があることが示されている.
まとめ
放送授業では,満足型が多い学校・学年では,どういう指導がされているか,教員はどういう試みをしているかなどが紹介されていますが,それは放送授業を見て下さい.これらは小中学校の話ですが,講義を聞いていて感じたのは,大学も同じであろうということです.学生が伸びる大学は,この類型でいけば満足型になっており,教員も満足型になるような努力をしているだろうことが想像されます.これは,放送授業を聞けばわかることですが,教員1人が頑張ってもどうにもならないことです.教員全体が協調して動くべき問題です.つまり,これこそファカルティ・デベロップメントで行うべきことなのではないでしょうか.
平成24年度第1学期の成績
- 2012年08月18日
- 教育
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