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仕事・所得と資産選択(’08) 第1回

  • 投稿: 2010年11月23日 22:24
  • 更新: 2010年11月23日 22:25
  • 教育

第1回は「戦後の経済変化と生活」です.

昭和20(1945)年に日本は敗戦した.多くの都市が戦災に会い,家屋は壊滅状態になった.都市住宅の1/3が焼失し,実物資産の1/4,船舶は80%,工業用機械は34%が失われた.戦争による被害総額は1057億円,航空機,船舶,平和的資産を合わせると,国富の36%に達した.しかし,戦争直後から復興への道筋を歩き,昭和25(1950)年半ばには貧困から脱却したと言われている.第1回の「経済白書」は昭和22(1947)年に出版された.昭和21年度の歳出1922億円に対して,歳入1156億円と赤字が歳出の40%に達しており,「国も赤字,企業も赤字,家計も赤字」と記されていた.

昭和30年代から40年代にかけての経済成長を「高度経済成長期」と呼んでいる.とくに,昭和30年代,実質経済成長率は年平均9.0%,設備投資は16.7%に達した.この時期を第1次高度成長期と呼ぶ.この時期には3つの好景気と3つの不況期からなっている.最初の好景気は「神武景気」であり,次が「岩戸景気」,最後が「いざなぎ景気」である.池田内閣の「国民所得倍増計画」(昭和35年)は昭和36~45年度の10年間で国民所得を倍増,年平均成長率を7.2%とするものであったが,成長率は12%の増加を示し,実質国民総生産は6年,国民1人あたりの実質国民所得は7年で達成された.反面,急激な経済成長は,水俣病,四日市ぜんそく,イタイイタイ病を始めとする公害を引き起こした.

昭和28(1953)年は「電化元年」と呼ばれ,「3種の神器」である,洗濯機,電気掃除機(後に白黒テレビ),冷蔵庫が普及した.昭和41(1966)年には「新3種の神器」とも3Cともいわれた,カラーテレビ,クーラー,カーの普及が進んだ.

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