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auひかりのBL172HVを使いつつVPNサーバを設置する方法

  • 投稿: 2012年10月10日 21:37
  • 更新: 2012年10月10日 21:48
  • サーバ

awesome! (挨拶)

恐らく,この情報は貴重かつ求めている人が多そうな気がするので,丁寧に説明しちゃる!auひかりのホームゲートウェイであるところのAterm BL172HVを使いつつ,自宅にVPNサーバを設置する方法を紹介したいと思います.これがなかなか困難なんですよ.

想定環境

以下の環境を想定します.というか,我が家の環境です.

  • auひかりマンションタイプV(VDSL)契約
  • ホームゲートウェイはAterm BL172HVが貸与されている
  • BL172HVがルータとしてDHCPサーバも担う
  • 無線LANを飛ばすためにBuffaloのWZR-HP-G302H(以下G302H)をBL172HV配下でブリッジモード(ルータOFF)運用

特に珍しい環境ではないと思います.BL172HVは初期設定で動かしていると思ってもらって結構です(実際には違いますが).この環境で,G302HのVPN機能を利用したいというのが,今回の目的です.

G302HでVPN機能を利用するには,ブリッジモードではなく,ルータモードで動かす必要があります.そうすると,BL172HVとG302Hの2重ルータ状態になることは明らかです.これをどげんかしないことには,VPN以前の問題として,なかなかのハードモードです.しかも,BL172HVはブリッジモードにならないので,なおさらハードです.

最初に試した方法

この構成がうまくいくという話なので,やってみました.直感的にもうまくいきそうなので,期待できます.しかし,「最初に試した方法」なんて書いたってことは,失敗したことを暗示しています.うまくいきません.どうにもこうにも,BL172HVのポートフォワーディングが機能していないようで,G302HまでVPNのリクエストが届きません.開けるべきポートはPPTPの1723/tcpとgreのプロトコル47番です.これをG302HのLAN側IPアドレスに向ければ良いはずなのですが・・・.ダメです.ポートスキャンをかけても,1723は閉じられているみたいで・・・.泣きそうです.

次に試した方法

今度の方法は裏技っぽい方法です.BL172HVのモデム部分だけを使ってルータ部分を使わないようにして,好きなルータを使っちゃおうという方法です.これによって2重ルータの問題が解消されます.

つまりこういうことです.本来だと赤枠でくくった緑の端子同士を緑の10cmくらいのLANケーブルで繋いで使うのですが,どうもこの結線が,VDSLモデムとルータを繋ぐ部分らしく,HGW端子に別のルータを繋いじゃえ!っていう考えのようです.oh…

しかも,単純に繋いでもIPアドレスが降ってこないらしく,MACアドレスの偽装を行います.手順としては,G302HのInternet側MACアドレスをBL172HVのWAN側MACアドレスに変更します.図で説明すると,以下の通りです.

重要な情報なので,一部を伏せていますが,赤枠でくくったBL172HVのWAN側MACアドレスをコピーします.そして,G302HのInternet側MACアドレスを手動設定にして,貼り付けます.

このとき,G302HのIPアドレス取得方法は「DHCPサーバーからIPアドレスを自動取得」にしておきましょう.するとどうでしょう・・・.

なんということでしょう!G302HにWAN側のIPアドレスが振られたではありませんか!ということは・・・G302Hをルータとして,外に出て行けるということを意味しています.すごいぞ!BL172HVが悲しい状態になるけど・・・.

G302HでVPNの設定

ここまで来てしまえば,もう障害はありません.マニュアル通りにG302HのVPNを設定して,繋ぐだけです.

初期値のままで問題ないですね.

まとめ

auひかりのホームゲートウェイであるBL172HVのHGWとWANを繋いでいるケーブルを外して,VPN機能付きルータのInternetポートとHGWを繋ぐのが簡単すぎて捗ります.今回紹介したG302Hじゃなくても,WAN側のMACアドレスを変更できるルータであれば,同様の方法でいけるはずです.夢が広がりんぐ!

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